5th Digital Single「バーゲンセール」
「SINGING IN THE RAIN PROJECT」第5弾シングル。
10月中旬に初めてパワープレイのお話を頂きまして、新たに書き下ろしました。
先方からは、11月リリース予定の曲を、と言うことで、僕は二つ返事で即決しました。
あたかも11月の曲がもう仕上がっているかのように、、、
そう、まだ出来上がっていなかったのです。絶賛スランプ中だったのです。
ストックもなく、全く書けねーやべーこれはーーーーって時に、最大のチャンスはやってきました。
そう、2020年の目標は『ラジオのパーソナリティーとパワープレイ獲得』だったのです。
昔誰かに言われて以来、年始に決めた願い事は叶いやすいってことで、
2013年から毎年始は今年の目標たるものを明確に決めていたのです。
今までも、お金も当てもなく掲げた関西ツアーがしかも2度もできたり、
CDが作れたり、コンテストで賞を受賞できたり、
まあ年始の目標はほんとに叶うんだなあって思ってたけど、
流石に、過去にラジオのDJオーディションも落ちてるし、もちろんコネも当てもないし、
もしかしたら8割は頭の中から消えていたかもしれないです。
それが下半期の後半も後半になってここまで実現できるとは、、、
恐るべし年始のパワー。
っと、、話はそれましたが、
とにかくめっちゃピンチの時にめっちゃチャンスがやってきて、
これは意地でも書かなあかん!!!!と思って書いた曲です。
やっぱり、今まで書いた曲やストックの中から選ぶってことは、
最大のチャンスに妥協をしているようで、意地でもそれはしたくなくて、
まるでカラカラの雑巾を絞って水を出すような、ほぼ無謀とも思われるような状況での制作だったので、
多分今年イチ、制作がキツかったです。笑
曲自体はものすごくシンプルにポップでキャッチーに聞こえるけど、
このサウンドになるまでかなり悩んだし、そこから作詞も全く何が伝えたいのかもわからなくなっちゃって。
悩み過ぎて、完成した時は目の痙攣と耳鳴りが止まなくて、しばらく音楽を聞くのも作るのも、
PCと携帯電話すら距離を置いていたくらい。笑
今となっては笑い話ですが、多分あのままいくと耳聞こえなくなっちゃってたかも。寸前でした。
歌入れの時にすでに音が取れなくなっていたので、、。
なんかめっちゃつらいエピソードばかり並べてしまったけれど、
今となっては、たくさんの方に聞いてもらえるパワープレイと言う最大のチャンスに全力で立ち向かえたのでよかったです。
やっぱり、『1日の中で何度も曲が流れること』『初めての方の耳にもひっかかってもらうこと』『今までの方にも親しんでもらえること』を意識しました。
とても専門的な話をすると、
シンプルなように聞こえて『売れ線のエッセンス』と言うものも各所に散りばめていますし、
僕が『恋は蜃気楼』以来ずっと掲げてきたそれを超える『キーがFのパワーポップ』を作れたと思えたこと、
普段絶対使わない「アイラビュー」「シャリランラン」を歌えたこと、
などの収穫もたくさんありましたし、改めて曲に気付かされた部分もあって、とても勉強にもなりました。
ちなみにジャケットは特売の時とかにみるアレです。特売感出すんだったらもうちょっと騒がしい方がいいかな?
いや、でも、安売りがテーマの曲でもないし簡素な方がいい!とか色々考えながら作成するのも楽しかったです。
それにしても、今年作成している音源は全て宅録で、エレキも今まで使っていたものより値段は約10分の1のものを使ってるし、アコギに至っては9800円で13年前に初めて買ったギター使ってるし、
かなりコスパがよい制作状況です。笑
んまあ聞く人によっては安っぽいとか思われるかもだけど、
楽器はそこらへん結構シビアに出ちゃうけど、『桜梅桃李』までは20万とか30万のギター使ってたこともあるからこそ、
安ければいいってもんでもないけれど、
高ければいいってもんでもないし、
安い機材を使ってようとも、いい音楽は良いし、なんなら良い掘り出し物が見つかった時の感覚と同じくらい素敵な価値を輝かすことだってできる。
その思いがきっとタイトルにも現れたんだろうか笑
ぜひ『バーゲンセール』可愛がってやってください。