
1st E.P. 「ジョクセ」
セルフライナーノーツ
タイトルの「ジョクセ」とは「濁った世の中」という意味の「濁世(ジョクセ)」です。
誰かと同じこと、誰かと違うこと。どれが正しいか日々迷い、
頑張って選んだ挙句、間違って痛い目に遭う。
やはり自分が最初に思っていた方が良かったなとか思う事もある。
「コンビニのレジ混んでるからってそんなにイライラしなくてもいいじゃんか」とか。
そういった善と悪のようなものが入り混じって混沌とした現状にカルチャーショックみたいなものを受けて
、なんか生きにくいなあっていう閉塞感を感じたり。
考えたらキリがないので、どこかでこのカオスには決着をつける必要があって、
そのためには揺るぎない生命力を自分に持ち、
なにか信じられるものを濁世は求めているのではないかなあと思ったのです。
僕自身、そういった類の悩みが尽きない。
正しい人生ってなんだろう、幸せってなんだろうって常に思う。
だから、
この「ジョクセ」の中を"泳いで"ずっと"色褪せない"あの憧れた自分になるために、
"炭酸"のように弾ける思いで、本当の"愛とは"何か?本当の人生とは何かを探して、
少しでも幸せに近づける答えが導き出せたらなあと思って作りました。
世の乱れを憂うだけじゃなくて、きっとなにか打開策はある。
●M-1.サイダー
実は、2014年に「3番線」と一緒にレコーディングしていた曲でした。
当時出す予定だったe.p.には結局入らず、e.p.も出せず、
結局、昔ツイキャスでラジオやってる時のOPテーマにしか使えなかった。しかも歌なしで。
メロディと詞と歌唱力、つまり歌の面がとても自信がなくて
時期が来たら歌の面を強化させてやり直そうと思ってずっと封印してました。
今回新たな詞とメロディで4年越しの解禁を果たしました。(寝かせた甲斐あったなあ)
ちなみにこの曲は、guitar、bass、drums全てチシマ1人で弾いて叩いてやっていて、
とても自信があったので、演奏は4年前のをそのまま使っております。
すごくない?全部1人でやってるんだぜい?今じゃこんなドラム叩けない。
若さとか初期衝動ってほんと何でもできるくらい無敵のパワーなんだなって改めて実感した。まだ若いけどな!
19歳のチシマと23歳のチシマの時空を超えたコラボをお楽しみください。あまり違和感ない。
詞は、この「ジョクセ」で言いたいことを全部書いちゃってます。
最後のコーラスは、なんて言ってるか自分でもわかりません
●M-2.swim
こんな曲がずっと描きたかった。
夏の曲で、ライブでみんなで歌えそうな、
ライブ映えするようなどこまでも突き抜けるような明るく爽やかな曲。
テーマカラーはもちろん青。青空、青い海、あと若さとかそういった青も。
ストーリー的には"青二十才"の時の人が大人という壁にぶち当たっている感じ。
青二十才の続編的な感じです。
で、僕も好きだし、たくさんの人に1番褒められた曲が「恋は蜃気楼」で、
それで満足しないように、自惚れないように、人間が終わってしまわないように、
でもさらにそれを超える曲を書きたいというプレッシャーを自分に与え続けて、
そして抜け出したいと思っちゃうほど追い込まれた時に、気分転換で、
海を見に、小樽の埠頭公園に行った時オケもメロディも詞も全てが降ってくるように浮かんだ。
多分、詞にあるように「すぐに何もかも投げ捨てて青空と海の中へ」
飛び込みたい程の気持ちだったんだなぁ。ちなみにこの時に「エバーグリーン」も一緒に思いついた。
そして、チバくんのベースのうねりが最高。本当に本当にありがとう。
●M-3.エバーグリーン
そんなこんなで「swim」と一緒に思い浮かんだ曲。
厳密に言うと、
原曲は「素直になれなくて」というYouTubeにもまだある曲で、
ある日、父親からダメ出しのメールが届いて作り直しに悩んでいるときに、
サポートギタリストであるサノくんの別バンドのライブでやっていた曲のリフが余りにも良くて、
でもそのバンドが解散してしまって、もったいないから使わせてくれ!とめちゃお願いして
リフを引き取らせてもらってから、展開がなかなか閃かない時がちょうど「swim」の時だったわけです。
とにかくこの曲は、サノくんが居なければ絶対に出来ていなかった。本当に本当にありがとう。
●M-4.愛とは
まさかこんなにエロくセクシーな曲になるとは思ってなかった。
テーマが「ダークなダンサンブル」だったので
andropの「Show Window」とかレミオロメンの「東京」みたいな曲にしたかったけれど、
これはこれで、今までの自分にはないジャンルで、新しい自分が見えて良かったと思う。
何か人間のあくどい欲とかそういう濁ったものを表現できればと思って書きました。
そしてシオンさんのドラムが特にエロい。リムショットがエロい。本当に本当にありがとうございます。